戦場選択 |
リアルガー | ハハハハハハハハハ!! よく逃げずに来たな! 歓迎しよう、ここが裏料理会の本部だ!! |
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玄虎 | 本当に火山の近くだとは思わなかったぜ・・・・・・。 |
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リアルガー | フッ、今までの連中と同じようにはいかないぞ? 来い!裏料理会五天王! |
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ガーネット | ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 わたしみたいなダメな人間が五天王を名乗ってごめんなさい・・・。 |
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カルブン | オイオイ。ボサッとしてないで 勝負するならとっとと準備しなっ! |
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玄虎 | なんだ、いつものメンバーじゃないか。 お前たちが料理できるなんて、ちょっと意外だな。 |
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カルブン | チッ、失礼な奴だね! こう見えて、毎日料理の練習はしてるんだよっ!! |
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い、言っておくけど・・・・・・て、てめーの為じゃないからな!? どうしてもって言うなら、後で食べさせてやらないでもないけど・・・・・・。 |
そ、それで・・・・・・食べた瞬間に・・・・・・恋に・・・・・・ふふっ♪ ふふふふふふふ・・・・・・やだっ、は、恥ずかしいっ♪ |
リアルガー | オイしっかりしろ! モードになるのは料理を作ってからにするんだ!! |
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カルブン | ・・・・・・ハッ! わ、わかっている!! |
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エスクリド | そもそも3人なのに、五天王というのもどうかと思いますが・・・・・・。 |
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リアルガー | う、うるさい!! これには病欠とか任務とかで 色々と深いわけがあるんだ!! |
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えぇい! とにかく料理勝負だ! 審査委員長! こっちに来てくれ!! |
??? | はーい! 私がこの裏料理会の長にして、審査委員長だよ~! |
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玄虎 | ・・・・・・・・・・・・。 |
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審査委員長 | ・・・・・・・・・・・・あれ? |
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玄虎 | ・・・・・・・・・・・・何をしているんですか? クリィムさん? |
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金華猫 | ーーお仕事ご苦労様です、クリィム様。 |
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審査委員長 | え、ち、違うよ! 私はクリィムじゃなくて、審査委員長だよ~!? |
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エスクリド | なるほど、色々と理解しました。 責任者の名前が伏せられていたのは、そういう事でしたか。 |
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この件・・・・・・シグルス司令はご存じなのですか? |
審査委員長 | 細かいことは後! 料理勝負を開始しちゃうよ~!! |
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準備完了 |
リアルガー | フッ、先手必勝だ! |
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玄虎 | グッ!! コレは毒か!? ちくしょう、体が思うように動かねぇ・・・・・・!! 目も・・・・・・かすれてきやがった・・・・・・!? |
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リアルガー | ハッハッハッ! 裏料理会を甘く見たな! |
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後遺症もない、模擬戦用の毒弾だ。 安心して料理に励んでくれよ! |
金華猫 | 玄虎様、その体では火傷など、二次災害の恐れがアリマス。 無理をなさらないでクダサイ。 |
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玄虎 | い、いや・・・・・・ダメだ! 悪いが、短剣を握らせてくれ・・・・・・! |
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金華猫 | 玄虎様・・・・・・。 |
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玄虎 | 俺にとって、料理を作るってのは、戦場で命をかけるのと 同じくらい大切なことなんだ! |
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それに、負けるかどうかじゃないんだ。 料理を作らずに敗退するなんて、料理人として最大の屈辱だろ? |
第一波終了 |
玄虎 | くそっ、味覚までやられてやがる・・・・・・。 味がまったくわからねぇ・・・・・・。 |
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エスクリド | これでは味の調整もできませんね。 やはり棄権しましょう。 |
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玄虎 | まだだ! まだやり様はある!! 金華猫・・・・・・俺の支持する通りに料理を作ってくれ! |
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金華猫 | わたしが・・・・・・デスカ? 玄虎様・・・・・・兵器であるわたしに料理ハ・・・・・・ |
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玄虎 | 俺一人じゃ無理だけど、ここには司令やエスクリドだっている。 できる! できるさ・・・・・・! |
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金華猫 | ・・・・・・分かりマシタ。 指示をお願イシマス。 |
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第二波終了 |
金華猫 | 玄虎様、マスター。 切った材料を全て鍋に入レマシタ。 |
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エスクリド | 香辛料の類も全て投入済みです。 まさか、こんな料理があったとは・・・・・・ |
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玄虎 | よし、後は煮込むだけだな。 奴らの妨害を死守するぞ! |
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司令は俺たちに指示を出しながら その鍋をゆっくりかき回しておいてくれ! |
リアルガー | 無駄なあがきを・・・・・・。 だが、俺の計算に狂いはない! |
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勝利 |
審査委員長 | 終了~~~♪ わーすっごく良い匂いだねぇ~! |
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リアルガー | まずは、俺の料理からだな。 定食の王道、ハンバーグだ!! |
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最高級の肉! 計算しつくした味付け! 特製のスパイス! 1ミリの狂いもない完璧さだ!! |
審査委員長 | いっただっきまーす! パク・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 |
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・・・・・・・・・・・・んー微妙? お肉がすごく硬くてボソボソしてるよぉ~・・・・・・。 |
リアルガー | なんだと!? そ、そんな馬鹿な!! お前たち、何かやったのか!? |
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ガーネット | え・・・・・・わ、わたしは何も・・・・・・。 ただ、パン粉がなかったから、かたくり粉にしたぐらいで・・・・・・。 |
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カルブン | はんっ、ワタシは何もやってないよ!! むしろいっぱい食べられた方がいいと思って 肉を可能な限り圧縮してやったんだからね! |
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エスクリド | 痛恨の人選ミスですね。 |
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リアルガー | 馬鹿なぁぁぁぁ!!! ・・・・・・俺の料理・・・・・・すごくおいしい・・・・・・甘みとコク・・・・・・。 はは・・・・・・ぶつぶつ・・・・・・。 |
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審査委員長 | 次は~・・・・・・これは何かな? |
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金華猫 | ーーはい、玄虎様がおっしゃるには 『チリビーンズ』という食べ物ダソウデス。 |
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審査委員長 | んんんんん~~~~~~~~♪ おーいーしーーーーーーーい!! |
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何これーーー!? すっごく手間をかけた感じの料理なのかな? トマトとお豆とひき肉がすっごくマッチしてるよーーー!! |
金華猫 | ーーそれが、驚くほど簡単デシタ。 素材を切って鍋に入レルダケ。 わたしのような兵器でも作れるグライデス。 |
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玄虎 | そいつは違うぜ金華猫。 この料理は、間違いなくお前の作った料理だ。 |
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・・・・・・・・・・・・うん、うまいな! すげぇじゃねーか!! |
エスクリド | この戦い、単なる手伝い役である私たちも含めて 全員が頑張ったからこそできたのでしょう。 |
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審査委員長 | うーんいいねー。青春だねー! あーおいしかった♪ |
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シグルス | ふむ、それでは今回も玄虎チームが勝利ということかな? 後日、正式に「称号」を送ってもらうよう私からも 国王様に進言しておこう。 |
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審査委員長 | うん! 文句なしだよー! ・・・・・・・・・・・・あれっ!? |
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シグルス | それはよかった。 では、これで料理以外の話をしても大丈夫そうだな。 |
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エスクリド | 時間通りですね。 とはいえ、やはり近くにいたのですか。 |
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玄虎 | どういうことだ? |
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シグルス | この所、兵士の「食」に対する要求が多くてな。 ひと月前に国王様より、兵量に関する改善計画が 議題に上がったんだ。 |
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それをやたらやりたいと主張するクリィムに任せたら・・・・・・。 見ての通り、任務を抜け出して自分の腹を満たすことに 専念していたようだな。 |
おおかた、昔の料理小説でも読んで勢いで やったんだろう? |
クリィム | な、なんでそこまで知ってるの!? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。 |
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シグルス | それでは***司令。 我々はこの辺りで失礼する。 |
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どうやらクリィム少佐は、この後 「始末書」を書きたいらしくてね。 |
クリィム | う、うわーん! ごめんなさーい!! 何でもするから許してよーーーー!!! |
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玄虎 | ハハハハハ! 嵐のような出来事だったなぁ・・・・・・ |
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・・・・・・俺さ・・・親がさ・・・二人とも料理人だったんだ。 朱虎飯店って店でさ。 いっつもうまそうな匂いでいっぱいで 俺もその匂いが好きだったんだ。 |
でも戦争のせいで二人とも死んじまってさ・・・・・・。 だから俺、戦士としても料理人としても一人前になりたかったんだ。 |
でも、大事なことを忘れてたよ。 全部一人でやっても、全然ダメなんだよな。 |
金華猫 | ーーわたしも、少しだけ料理というものを 知る良い機会にナリマシタ。 |
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エスクリド | 微力ながらお役にたてて何よりです。 たまにはこういった任務も悪くはないですね。 |
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・・・・・・おかげで生ものの物資調達に関する 有益な情報も入手できましたし。 |
玄虎 | (ちゃっかりしてるなぁ・・・・・・) |
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金華猫 | マスター、わたしのような者でも 今後、誰かの為に料理してもイイノデショウカ? |
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玄虎 | へへっ、司令。金華猫はいいスジしてたぜ? いっそ、俺みたいに料理人になるか? |
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金華猫 | ーー考えてオキマス。 |
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敗北 |
玄虎 | くそっ、俺は・・・・・・ここまでなのか・・・・・・? |
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エスクリド | まだできるはずです。 もう一度戦いましょう。 |
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金華猫 | 了解シマシタ。態勢を立て直シマス。 --マスター、ご命令ヲ。 |
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